新翻訳事業について

日本聖書協会 講演会 原文の味・訳文の味 柊 曉生氏

柊 曉生氏
2015年3月6日
於・フクラシア東京ステーション

はじめに

「料理」は「足し算」、「翻訳」は「引き算」?!

「どんな翻訳になるのですか?― 新しい聖書の特徴Ⅱ―」というタイトルのもと、本日は「原文の味・訳文の味」と題してお話しさせていただきます。「翻訳の味」でなく、「訳文の味」としましたのは、今日の話は翻訳作業の途中経過のことですので、まだ翻訳を「味わう」というまでには至らず、訳文の「味を見る」という理由によるものです。

「料理は足し算」という言葉がありますが、「翻訳は引き算」―足し算の要素もありますが―とでも言っていいのではないかと思われます。大事なのは、どちらも慎重にひとつひとつ丁寧に吟味して、全体の調和を考えながら仕事をすすめるということでしょう。料理は足し算をしていって旨味を引き出し、翻訳はどちらかと言うと引き算をしていって意味を引き出すのではないかと考えられます。

ということで、本日は「どんな翻訳になるのですか」の「なる」までの途中で、翻訳には「ならない」で切り捨てられてしまう、そういった作業の過程のことが主な話になります。ただ最初は、聖書翻訳作業の途中で、訳文の単語の語順がおかしいのではないかという指摘がありましたので、それに対する語順の問題から始め、つづいて語数の問題、語彙の問題について話をすすめさせていただきます。最後に、新しい聖書の翻訳では、「本文注」付きの聖書も作成されますので、それについて少し解説をいたします。「本文注」は、翻訳の本文では出すことのできないことについての補足説明となっています。

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