新翻訳事業について

日本聖書協会 講演会 原文の味・訳文の味 柊 曉生氏

柊 曉生氏
2015年3月6日
於・フクラシア東京ステーション

(2)創2章4節後半-9節(人間の創造)

創世記2章4節後半から25節までには、それ以前(1章1節~2章4節前半)の7日間の天地創造の物語とは異なる、また別の天地創造の物語があります。四つの川の記事の前までは、人間の創造が中心の物語です。

A 4節b 主なる神が、 地と天を造られたとき、
地にはまだ野の木も、野の草も生えていなかった。
B 5節 主なる神が、 地の上に雨を降らせず、
土を耕す人もいなかったからである。
C 6節 だが、地から水が湧き上がり、
土の全ての面を潤した。
D 7節 主なる神は、 土の塵で人を形づくり、
C' 7節 その鼻に命の息を吹き込まれ、
人は生きる者となった。
B' 8節 主なる神は、 東の方のエデンに園を設け、
そこに形づくった人を置かれた。
A' 9節 主なる神は、 見るからに好ましく、食べるに良いあらゆる木、
園の中央に生命の木、善悪の知識の木を土から生えさせられた。

おそらくこれは集中化構造という、これまた聖書によく見られる文芸的な技法で書かれていると考えられますが、単語の数を数えてみますと、その総数は85語となります。これは42語(7×6)+1語+42語(7×6)で、真中の1語は「人」(アダム)です。これが4節後半から9節の物語の中心となる単語です。第一の創造物語では人間の創造は6日目の最後に頂点としてあったのですが、第二の創造物語では人間の創造が最初に中心としてあります。またここでは重要な単語、人(アダム)が4回、土(アダマ)が4回、地(エレツ)が4回、そして主なる神が5回配置されています。

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