新翻訳ニュース バックナンバー

第7回新約聖書編集委員会

 7月23日に第7回の新約編集委員会が開かれ、マタイの前半、使徒言行録、そして第二コリントの検討が終わりました。これで、後はマタイの後半を残すのみとなり、11月に開かれる委員会が最終回となります。
 今回の委員会で大変心に残った翻訳がありました。2コリ4章10節にあるネクロシスという言葉です。従来、「死」と訳されてきたのですが、ネクロシスは、単なる「死」ではなく、死にいくプロセスも含む言葉であるという説明がなされたため、「イエスの死」という従来訳でなく、「死にいくイエス」と訳しました。その結果「わたしたちは、死にゆくイエスをいつもこの身に負って生きています。それは、イエスの命もまた、わたしたちの身に現れるためです」となりました。様々な苦難や迫害に絶えず直面しているパウロが、自らを、死にいく十字架上のイエスと一つとする、その生き方の内に、実は、復活のイエスの命が現れるという、パウロの理解と思いがより現れる結果になったと思います。

サナトス(左) ネクロシス(右)

「サナトス(左)」普通の死を指す言葉。
「ネクロシス(右)」死につつある状態、あるいは死んでいる状態を指す言葉。

(2016.7.29)

「旧約と続編の前進の年」

「2016年春合宿」

2016年3月の合宿
マカバイ記一の翻訳者委員会の様子

 昨年は、新約聖書の翻訳が大きく前進した年でしたが、今年は旧約と続編の年です。
本事業では、原語担当翻訳者の原稿(第一稿)を日本語担当翻訳者(詩人や文学者、日本語学の先生がた)が改定案を出し(第二稿)、二人で話し合ったものが第三稿となります。その第三稿を、別の原語担当翻訳者と日本語担当翻訳者が見て、よりよいものにしていくというプロセス(翻訳者委員会)があります。
この翻訳者委員会までが最も大切で、かつ大変時間がかかるプロセスなのですが、昨年は新約の約8割にあたる部分で翻訳者委員会が終わりました。新約に比べて遅れていた旧約と続編ですが、翻訳者の先生がたが多くの時間を割いて努力してくださっている結果、今年は、旧約と続編でもほぼ終わる見込みがついてきました。
翻訳者委員会が終わりますと、翻訳者以外の専門家に見ていただいて改訂するという編集委員会となります。新しい聖書も出版の日が射程に入ってきました。(2016.5.2)

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