聖書全巻リレー通読会レポート


カトリック手稲教会通読会レポート (1999年5月15日~2001年12月22日)
全国で初めて、旧約聖書続編全てを含む聖書全巻通読を実施した、
カトリック手稲教会の聖書通読会代表の方からの喜びのご報告を紹介します。

聖書通読会風景1

聖書通読会風景2
カトリック札幌教区手稲教会の聖書通読会は、1999年5月15日にリレー音読で読み始め、2001年12月22日二年七ヶ月の歳月の後、聖書全巻(旧約・旧約続編・新約)を読了したのです。通読会開催は「111回」、通読時間は「115時間」、参加された信徒の数は延べ「1136名」で、聖書全79巻・1365章・2364頁が読まれました。

聖書通読会は、信徒の呼びかけで有志によって、毎週土曜日午後7時半から「主の祈り」で始まり、1時間のリレー音読、「聖母マリア様への祈り」の後、約半時間の分かち合いを行い、最後に各自の祈り、そして最後の祈りで終了という形で開かれました。

リレー音読は、座った順番にそれぞれが好きな分量だけ読み、隣の人にリレーしていきます。読む分量は、章や節にこだわらず、また一人の持ち時間も決めませんでした。それぞれの人が、その日のそれぞれの想いの中で、自分で考えて読むのです。ただ、会では簡単なルールを二つ決めました。ひとつは、唐突な途中で切らずに文脈上の段落で隣の方に回すこと、二つ目は、当日参加された方には必ず一度は読んでいただくようにすること、です。

二年七ヶ月という歳月は、決して短いものではありません。参加された信徒の方にとっても、人生の様々な出来事を抱えながらの月日でした。冬の夜には、札幌の道路はアイスバーンになります。「いままで、冬道は出来るだけ運転しないようにしてきたけど、この通読会に出るために二冬も夜の運転をしてしまった」と笑ってお話になる方がおられます。

ほとんどの方にとって、聖書全巻の読了は初めてです。「本当に読み切ったということを、とっても不思議に感じた」とおっしゃる方もいました。私たちは、いま、その聖書全巻が満ちている手稲教会で、ミサに与る幸せを胸一杯に感じています。

読了の証として、日本聖書協会から「認定書」をいただきましたが、この認定書は、ただ単に聖書を全部読んだということだけではなくて、私たちの信仰にとって大事な一里塚となりました。いま、記録を読み返してみて、よくぞこんなことが出来たものだと感じます。すべては、主の御計らい、御恵み、御祝福であり、倦むことなくご参加いただいた信徒の皆さんのおかげと感謝しています。

認定書を囲んで記念撮影
参加者の証し 1
K.A.さん

主人から聖書通読会をやろうと思うとうち明けられたのは、確か1999年のお正月だったと思います。正直言って聖書通読会がどのようなものか、どんな風に行うのかなど私にはさっぱりわかりませんでした。本当に参加する人がいるのかどうか聞くと、主人は「参加する人がいなければ、おまえと僕とで読めばいい」と言うのですが、それは嫌だなというのが正直な思いでした。また、主人は、最後には自分一人で読むことになるかも知れないとかなり覚悟を固めていたようです。
  第一回は、二十名の方たちにご参加いただきました。しかし、回を重ねるに従って、だんだんと人数は減っていき二ヶ月半をすぎる頃から一桁になってきました。でも、不思議なことにそれ以上は減らないばかりか、逆に二桁に戻る日もあり、半年も経つと、参加されるのは決まった方になってきましたが、どんなに少なくても7人から10人ぐらいは来られました。
  私自身について少しお話ししますと、最初は良い機会と思い、通読後に今一度読み直し、また、予習をしたりしていましたが、それも最初の内のこと、すぐに参加するのが精一杯になりました。いまでは、なんと情けない、もったいない、申し訳ないと思うほど頭に残っていません。それでも私の聖書は、少なくとも最初から最後まで、私の目を通したと言えるのがせめてもの慰めです。
  二年七ヶ月、毎週土曜日は出来る限りあけておくようにつとめてきました。なんだかもう行かなくても良くなったかと思うとちょっと寂しい感じがいたします。参加されたすべての皆さんに感謝です。そして、主に、心から感謝しています。



参加者の証し 2
H.M.さん

  2001年12月22日、手稲教会の、聖書通読会最後の夜、残された黙示録10章から22章10ページを、一人一人読みついで、2年7ヶ月の通読会は終わりました。目には見えない喜びと感謝の充足感が、テーブルの真ん中にありました。
  私の、個人的生活は、人工透析21年になる夫の、心臓の具合が悪くなりつつあって、3年近くかかると予想される通読会の期間中に、もしかすると、夫の旅立ちがあるかもしれないと、思ったりいたしました。土曜日の夜は、娘が自宅にいて、夫が一人ではないこと、夫の透析日ではないことなどを考え、参加を思い立ちました。新約聖書は、幾度か読みましたが、旧約聖書は創世記のみ、後は続かなかった私でした。私の家から、教会まで車で20分位の道のり、厳しい冬の寒さ、冬道のスリップの危険、そして、2001年4月、夫の心臓手術。
  通読会の方、教会のメーリングリストの方が、次々と、メールで、祈りをよせて下さり、それを、娘が持ってきてくれたとき、教会に所属する自分たちの幸せを感じ、一人一人の優しさがどれほど心に沁みたことでしょう。私は、通読会を出来るだけ休まないことで、神様に守護を願っていたと思います。手術後、すぐに医師が来て下さり、「99%成功。神様が味方してくれましたね。」と言ってくださいました。私たちの信仰のことは、一言も話していないのに。
  私が今一番感じていることは、主にある教会の友と共に、聖書を読了した喜び、これは、一人で読む幾倍もの感動でした。この2年7ヶ月を、心から神様に感謝しないではいられません。

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