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御言葉を朗読する:聖書の初めから終わりまで西から東まで(カナダ)


11歳のジョナサン・マクドナルドは母親
の朗読にあわせて、手話で参加した

6歳から96歳までの数千のカナダ人が、10日間にわたる全国横断の聖書朗読マラソンに参加し、御言葉を朗読した。この出来事は聖書に対する社会の関心を呼び、教派を越えた交わりを深めることとなった。

「聖書朗読」は3月28日に数十の地域教会とカナダ聖書協会の協力によって開始された。このイベントは驚くほど多言語で行われ、朗読者はそれぞれ自分の好きな言語・・・視覚障害者は点字聖書を、聴覚障害者は手話で読んだ。「キリスト教の信仰を公に告白することはカナダでは重要なことなのです」カナダ聖書協会総主事グレッグ・ベイリー師は語った。「さまざまな教会に所属する多くの人々が互いに協力するときに、聖書朗読を通して表された信仰告白の信用性が高まるのです。」


伝道の働きとして

オンタリオのコバーグでは、クリスチャンたちが公共の場(劇場とショッピングモールの一角)で御言葉を朗読し、教会へ行っていない人々へ伝道活動を行った。

「たった一人でも立ち止まって耳を傾けてくれたら、それでやった価値は十分」バプテスト教会の青少年担当牧師ダン・ファロウは語った。

実際に一人の40代の男性が立ち止まった。その人は子供の頃から教会に行ったことがなかったが、借りた聖書を朗読にあわせて目で追いながら、一時間ほどショッピングモールに座っていた。彼はこの聖書朗読に参加している全教会のリーフレットを手に取り「これら全ての教会を訪問して、そのうちのどれかに行くつもりだ」と主催者に語った。

モンクトンでは、30のカトリック教会と35のプロテスタント教会の会衆が、この聖書朗読に参加するために集まった。このことは恐らく町の歴史上、最も超教派的なイベントであったに違いない。

朗読はアムハラ語(エチオピアの公用語)、英語、フランス語、ヘブル語、ミクマク語(北米インディアンミクマク族の言語)を含むさまざまな言語によって行われた。

「宗教改革以来、ローマ・カトリックでは秘蹟に強調が置かれ、一方プロテスタントは聖書の御言葉を強調してきました」このイベントに参加したローマ・カトリックのアーネスト・レジラ管区司教は言った。「今ではローマ・カトリックも御言葉の力を認識するようになりました。聖書朗読イベントは、御言葉が今日でもなお生きつづけ、今まで以上に私たちの日常生活において重要なものであるということを示してくれました。」

ケベックのモンマルトルでは、多くの教派で順番に朗読した。朗読者の一人、医師のアルフォンソ・リハルトは病院で既に長時間働いた後、わざわざ足を運びルカによる福音書を読んだ。

共に読む

ダニエル・ランバートは「聖書通読」に
参加したうち最年少の6歳であった。

ニューファンドランドとラブラドールにある全ての教派が参加し、その数は個人が4000人、教会が50にも及んだ。以前は会っても互いにうなずく程度の間柄であった人々が会話をするようになり、長い間会わなかった昔の友だちが再び行き来するきっかけとなった。

「聖書朗読の論理的根拠は明らかにできなかったかも知れませんが、それは確かに価値あるものでした」CBSニュース地域局長サンドラ・ティレリーは話す。

「私たちは神の言葉を掲げ、それによって教派を越えた友情が形成されたのです。」

市会議員や国会議員たちも、地域のボランティア団体、消防士、ガイド、フランス語クラス、聖歌隊、青少年グループと共に朗読に招待された。セントジョンでは、三世代に渡る家族16人による朗読もあった。

ニューファンドランドの人々は広東語、ヒンズー語、イヌイット語、北京語、マレーシア語、スワヒリ語、タミール語など20ヶ国語以上で聖書が朗読された。グランド・フォールズでは、レオノラ・ハンターがフィリピンで話される母国語のセブアノ語での朗読を依頼されたことに感激した。

「聖書朗読をして、私はここに帰属しているんだって感じたの。部外者でないんだってね。」集まった人々は彼女の朗読に合わせて、それぞれの聖書を目で追った。「私は神の栄光のために朗読したの」ハンターは語った。「そして主は全ての言葉を理解してくださったのです。」

ニューファンドランドでの聖書朗読はカナダ国外にも目を向けたもので、ウクライナにいる8,000人のストリートチルドレンと孤児たちにロシア語聖書を贈るための献金を募り、10,000USドル(約120万円)を集めた。


(ワールド・レポート2001年6月号)


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