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「私が聖書について語る前に…」 ~近年の問題を通して子供たちへ聖書を語る~(グルジア共和国)
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マカ・カランダジェは、グルジアの聖書協会世界連盟の本屋で働いています

マカ・カラダジェ(26歳)は、聖書協会の事務所入り口で小さな本屋を経営しており、子供用の聖書が、その本屋のベスト・セラーであることに喜びを感じている。 「少なくとも、若い世代が聖書を読んでいるということです。」と彼女は微笑む  マカは、子供たちや青年たちが聖書を読むように促すことだけではなく、日々の生活の道具(ツール)として用いてもらうことにも情熱を感じているが、これは、毎週日曜日の朝、彼女が日曜学校の先生としてトビリシにあるバプテストの大聖堂で献身的に行っていることでもある。また、6月から9月にかけての長い学校の休暇期間には、バイブル・サマー・キャンプなども手伝っている。

大胆に語る

 「子供たちや青年たちは、彼らが抱えている問題について率直に話してくれます。私は、聖書について話す前に彼らがどんな生活を送り、どのようなことに興味を持ち、考えているのか、まず質問します。多くの子供たちは、例えば、親との関係について、親と子供がどのように接するべきなのかについて話したがります。会話の中で、私は聖書を取り出し、聖書がどのように語っているかを話します。これは、彼らの生活に聖書がどのように関わっているのかを示すうえで、いい方法なのです。」と彼女は言う。
 「他に子供たちの心を占めている例として、学校での暴力があります。たとえば、トビリシの学校において最近、多くの殺人がありました。そこで、私たちは日曜学校で聖書の物語を通して攻撃や憎しみ、許しや愛のテーマについて探求しました。
 愛は、もちろん子供たちにとって、とりわけティーンの青年にとって大きな関心事です。彼らの多くは、どのように男性と女性が関わるべきか、愛の関係について話したがります。これもまた、関連する聖書の箇所や物語を探すことができるので、それを用いてディスカッションをしたりします。」

少数派の宗教

 日曜学校に来る子供たちの多くは、プロテスタント教会に公然と通うことによって直面する問題についてマカに話す。
 「もし、あなたがグルジア正教会の会員ではないとすると、あなたはこの国(グルジア共和国)では必然的に宗教的にマイノリティーとなります」と彼女は説明する。「そのために、日曜学校に来る子供たちは学校のクラスで、他の子供たちと違う対応を受けるのです。これは、子供たちにとってはとても大きなことです。」
 「毎週、日曜学校に来て、同じような考えを持つクリスチャンとともにいることは、子供たちにとり、とても大きな励ましとなります。国内のクリスチャンの間に分裂があることは確かですが、私たちは聖書に焦点を当て、イエス様のこと、イエス様が教えたところの一致について、より学ぶようにしています。」
マカ自身も、グルジアのキリスト教徒の間に深い分裂があることをよく知っている。彼女がバプテスト教会で洗礼を受けた時、家族と以前の職場で敵対されたからだ。
 「私は正教会の家族で育ちましたが、私たちは完全な一冊の聖書を持っていませんでした。新約聖書のみありましたが、家族の中でそれに興味を持ったのは私だけです。私は何度もそれを繰り返し読みましたが、たくさんの質問がありました。私の質問に答えることができたのは、母親の兄弟で、バプテスト教会の牧師だけだったのです。」

イコンではなく

 「会話の中で、何かが私の中で変化し、新しい思いで新約聖書を読むことができました。つまり、神様はイコンに宿っているわけではないということに気がついたのです―信仰の象徴としてイコンを所有することはできますが、イコンの中に神様はいないのです。私は、15歳の時にバプテスト教会で洗礼を受ける決心をしました。両親は喜びませんでした。」
 「私の親しい友達たちは理解を示してくれましたが、歯学を学んだ大学では、私は自分の信仰を公にはしませんでした。最初の仕事についたクリニックでは、人々は私の信仰に気がつき、とても敵視しました。同僚たちは、私が地獄に行くだろうと言い、彼らは天国に行くと言いました。私が、非常に親しい関係を神様と持っていることに彼らは気がつかなかったのです。」
 「ですが、或る日、彼らより私が聖書の知識を持っていることを示す出来事が起きました。テレビ放映された、『モーゼ』の映画について話していたときに、そのうちの一人が、まだ読んだことがなかったその物語にいたく感動したのです。彼女は、特にモーゼが紅海を分けたところなど、もっと色々と知りたくて周りの人たちに尋ねたのですが、彼らは答えることが出来ませんでした。そして私に聞くようにと彼女に言ったのです。そこで、私は物語を彼女に説明し、自分で読むようにと勧めました。聖書には神様の力を示した、その他の多くの物語もあることを彼女におしえました。彼女は肯定的に受け止めてくれました。」

敵意
グルジアの子供用聖書

 本屋でも、マカは時に聖書協会に対して敵対心を持つ人々に出会う。なぜなら、彼らは聖書協会がバプテストの団体だと思っているからだ。
 「私は、私たちの団体は超教派の団体で、全ての教会に聖書を供給していることを説明しますが、信じてくれない人もいます。」と悲しそうにマカは言う。
 「でも、この本屋に来て聖書――多くは古いグルジアの新約聖書ですが――を喜んで購入していく正教会のクリスチャンたちもいますし、時々は正教会の司祭もやってきます。これは、とても励まされることです。」

肯定的に

 マカにとっては、子供たちの聖書が何千も聖書協会から購入されていること自体がすべて肯定的な証拠だ。
 「少なくとも、それは彼らの両親の時代には決してなかったことですが、この国の子供たちが聖書を知る機会を与えられていることを意味するからです。」


(ワールド・レポート2008年 1/2月号)


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