今日の聖句

2021年6月12日

祈り

一同がゲツセマネという所に来ると、イエスは弟子たちに、「私が祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。

そして、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを伴われたが、イエスはひどく苦しみ悩み始め、

彼らに言われた。「私は死ぬほど苦しい。ここを離れず、目を覚ましていなさい。」

少し先に進んで地にひれ伏し、できることなら、この時を過ぎ去らせてくださるようにと祈り、

こう言われた。「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯を私から取りのけてください。しかし、私の望みではなく、御心のままに。」

それから、戻って御覧になると、弟子たちが眠っていたので、ペトロに言われた。「シモン、眠っているのか。一時も目を覚ましていられなかったのか。

誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心ははやっても、肉体は弱い。」

さらに、向こうへ行って、同じ言葉で祈られた。

再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。まぶたが重くなっていたのである。彼らは、イエスにどう言えばよいのか、分からなかった。

イエスは三度目に戻って来て言われた。「まだ眠っているのか。休んでいるのか。もうよかろう。時が来た。人の子は罪人たちの手に渡される。

立て、行こう。見よ、私を裏切る者が近づいて来た。」

(マルコによる福音書 14:32-42)

『聖書 聖書協会共同訳』より引用