新総主事ごあいさつ

具志堅聖と申します。この度日本聖書協会の第10代目の総主事職を引き継ぐことになりました。

聖書普及と言う大きな働きのためには、なにぶん欠けだらけではございますが、粉骨砕身その使命のために務める所存です。

今日は「第四次産業革命」の時代と言われます。その特徴は2つ、IoTとAIです。IoT(Internet of Things)、物やサービスがインターネットによってつながり、情報交換だけでなく実際の物や人の動きもそれが基礎となっていきます。またAI(人工知能)を搭載したコンピューターによって動くシステム開発が進んでいます。それらによる効率化や技術革新が進んでいき、その影響が社会のさまざまな所に及び、私ども聖書協会のビジネスやミニストリーにも及んできます。それにどのように対応していくかは課題です。

また、国連や政府は「SDGs(Sustainable Development Goals)」(国際社会共通の目標)を表し、世界が抱える課題に関して2030年までに達成すべき17の目標を掲げ、動き出しています。これまでの経済拡大成長路線の考え方からの方向転換が示されています。持続可能な社会・経済・環境・人間形成の実践ですが、私たちもその一環として小さな企業ですが、実際に働き方改革を具体的に行っています。

そして、聖書協会はご存知のように「エキュメニカル」が特徴の一つです。教派・教団を超えての協力関係をベースにした聖書翻訳事業と普及を大切にしてきました。SDGsと言う視点で日本のキリスト教界を考えると、取り組むべき課題が明らかになってきます。その一つは日本のキリスト教会の永続性(または持続性・継続性)です。聖書協会はエキュメニカルな働きの中で、その事に寄与する働きが出てくると思っています。そのためにキリスト教会の連帯と具体的な相互協力の促進を、今後大切な一つの目標に掲げたいと思っています。

実は私もすでに50代半ばです。高度経済成長時代に幼き日を過ごし、バブル期に社会人となった世代です。このような課題を考えますと、私自身も刷新される必要性を感じています。考え方を変えなければなりません。私の世代以降の方々に大切なものを受け継いでいくためにも、神さまからみ言葉と知恵をいただき、変えてはいけないもの(変わらないもの)と、変わらなければならないもの(変わるもの)とを見極めて取り組んでいきたいと願っております。どうぞお祈りください。

1875年スコットランド聖書協会が横浜で聖書館を開いた時を、聖書普及事業元年と数えると、日本聖書協会は来年で創立145年となります。今も昔も聖書協会を支援してくださる皆様のお祈りとご協力こそが原動力です。今後ともよろしくお願いいたします。

2019年12月13日