アスリートたちによる勇気と希望

外壁の蔦の管理はグラウンドの整備で有名な阪神園芸株式会社
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新型コロナウイルス感染症のデルタ株感染拡大が猛威を振るう中、東京、千葉、静岡など21会場で「東京2020パラリンピック」が開催されています。オリンピックとはまた異なった驚きと感動の連続です。IPC(国際パラリンピック委員会)が定めている国際基準に応じてクラス別に分かれているため、各競技に授与されるメダル数はオリンピックよりも多いとのことです。さまざまなハンディキャップを乗り越えて競技に参加する選手の姿は、人間のすばらしい可能性と創造性を表しています。最後まで安全が保たれつつ行われることを祈ります。

今夏の決勝戦は智弁和歌山(和歌山)と智弁学園(奈良)の“智弁対決”となった(写真はイメージです)
今夏の決勝戦は智弁和歌山(和歌山)と智弁学園(奈良)の“智弁対決”となった(写真はイメージです)

オリンピックとパラリンピックの陰で、阪神甲子園球場で第103回全国高等学校野球選手権大会が開催され、智弁和歌山高校の優勝で幕を閉じました。昨年は1918年(米騒動の激化)と1941年(戦争の悪化)以来、コロナ禍による3回目の中止となりました。大会の延期・中止はアスリートにとっては大事件です。たった1回でなく人生で唯一の機会(チャンス)を失いかねません。アスリートは事故や怪我に注意を払いながら練習を重ね、個人の体力や体調をピークに持っていくために日々ストイックにメニューをこなしているため、その努力と緊張の糸が切れてしまうと抑うつ状態になってしまうこともあります。したがって、これらの大会の開催が可能になったことはアスリートのみならず関係者・支援者・ファンにとって大きな励ましであったと思います。

今年、もう一つ大きな出来事がありました。第25回全国高等学校女子硬式高校野球選手権大会の決勝戦が史上初めて阪神甲子園球場で開催されたというニュースです。8月23日、神戸弘陵学園高等学校(兵庫県)と高知中央高等学校(高知県)との試合が甲子園球場で行われました。女子ソフトボールは東京オリンピック2020で競技種目として復活し、2008年の北京オリンピックに続く二度目の金メダルに輝いたので記憶に新しいと思いますが、女子硬式高校野球はあまり知られていないのではないでしょうか。私は元プレーヤーの方に6年前にハワイでお会いし、初めてその存在を知りました。1943年から1954年までアメリカに全米女子プロ野球リーグ(All-American Girls Professional Baseball League: AAGPBL)があったこと、カナダ野球殿堂で1998年に団体表彰されたこと、それが『プリティ・リーグ』(1992年米公開 原題:A League of Their Own)というタイトルで映画化されたこと、などを伺いました。ちょうどその頃『バンクーバーの朝日』(2014年日本公開)という1914年から1941年まで活動していた日系カナダ人中心のアマチュア野球強豪チームの話が映画化されて話題となっていました。彼女は元アスリートとして、何か自分にできることがないかと模索していました。

「そこで、ペトロは口を開きこう言った。『神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どの民族の人であっても、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。』」
(聖書協会共同訳・使徒言行録10章34-35節)

「ユダヤ人もギリシア人もありません。奴隷も自由人もありません。男と女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからです。」
(聖書協会共同訳・ガラテヤの信徒への手紙3章28節)

スポーツを、趣味や娯楽として捉える方々は多いかもしれません。しかし、彼らの多くはスポーツを通して社会に何かの貢献をしたいと願っています。戦争や人種差別の暗い影が社会を覆っていた時も、アスリートたちは多くの市井の人々に勇気と希望を与えました。時代は移れども、このコロナ禍でもそうではないかと思います。そのことを私たちは今改めて心に留める必要があると思います。心から声援を送りましょう。

主の恵み

2021年9月1日

参考情報

全国高等学校女子硬式野球連盟
全米女子プロ野球リーグ
映画『プリティ・リーグ』
映画『バンクーバーの朝日』

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