総主事 渡部 信
General Secretary Makoto Watabe
6年ぶりに開催した聖書協会世界連盟(UBS)世界大会に参加して

  5月13日(金)から18日(水)までの6日間に渡り、米国フィラデルフィアにてUBS世界大会が開催された。2010年の韓国ソウルでの世界大会から6年ぶりに148か国・地域からの聖書協会から、理事長と総主事の2名が招集され、過去6年間の働きを省み、これから6年間の活動理念、組織改革、新分野への展望などが議論され、最終日には「フィラデルフィア宣言」が決議された。参加者総数は約400名に及んだ。
  次期総裁にはロバート・カンビル師(インド出身/ビリー・グラハム伝道協会役員)が再選され、事務局長にはマイケル・ペロー氏(マレーシア出身/英国在住)の続投も決まった。現職の世界理事会理事24名は、引き続き2017年秋までその任を負う。この世界大会に、渡部総主事は世界理事会理事として(2回目)、聖書普及活動専任者として、またエキュメニカル委員会委員として役職を負った。世界理事会理事には、プロテスタント教会牧師、カトリック教会枢機卿、コプト正教会総主教、ギリシャ正教神学者、世界福音同盟神学者、ペンテコステ同盟役員も理事として参画し、エキュメニカルな協議が継続してなされている。
  時代の特徴として、①2025年にはクリスチャン人口数とイスラム人口数が拮抗する、②世界の若年層(40歳以下)が総人口の50%を超える、③ITテクノロジー使用が飛躍的に増大する、④欧州における献金額減少と、南(「グローバル・サウス」)における聖書普及の増加現象、⑤世界的な人口増加と共に2/3の人々が依然として「一生涯のうち一冊の聖書をも手にすることができない状況」が続く、ことが予測される。
  また、今世界大会において5つの聖書協会が新たに加盟した。事務所の無い国と地域を入れると約200か国・地域でUBSの聖書普及・聖書頒布活動が行われていることが報告された。
  世界大会前夜には、フィラデルフィア美術館を貸し切り、1,000名近くの来賓者が参加した「アメリカ聖書協会(ABS)200周年記念式典・晩餐会」が催された。今年、アメリカ聖書協会は、ニューヨークのブロードウエイからフィラデルフィア市の歴史地区にある「自由の鐘」独立記念公園の隣接地に移転したが、世界大会に合わせて新事務所のお披露目も行われた。1816年に創立されたABSの活動は、日本にも多大なる影響を及ぼしている。ABSは、1837年に最初の日本語訳聖書となった「ギュツラフ和訳ヨハネ伝」をシンガポールで発行した。後の宣教師はこの「ギュツラフ和訳ヨハネ伝」を入手し、伝道に用いた。さらに1876年、ABSは横浜に支社を置くことによって日本語で最初の「文語訳聖書」の完成へと導いた。

アメリカ聖書協会200周年記念式典・晩餐会の様子

以下は2016年5月、聖書協会世界連盟世界大会で決議された「フィラデルフィア宣言」である。

フィラデルフィア宣言
2017年-2022年標語『神のことば-すべての人の生ける希望』

2016年5月17日
  1. 私たちは、神の言葉を人々に届けるために効果的かつ有意義な聖書頒布を行う。
  2. 私たちは、聖書翻訳、出版、頒布、広報、普及のすべてを務めとする。
  3. 私たちは、すべての人が使用言語で読めるために、聖書翻訳事業を最優先する。
  4. 私たちは、すべてのキリスト教教会に仕える。
  5. 私たちは、聖書協会の協働組織として、構造改革を怠らない。
  6. 私たちは、理念に従い、透明性を高め説明責任を果たす。

※詳細は、こちら(http://www.bible.or.jp/philadelphia2016.pdf)をご参照ください。

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