行動・活動の制限 〜 不自由さの中でも希望を

秋の便りが届く頃になりました。日本政府が「新型コロナウイルス(Covid-19)拡大による緊急事態宣言解除」(2020/5/25)を行って以来4か月が過ぎましたが、この課題は未だ解決していません。経済活動や地域活動が徐々に緩和されるようになりましたが、依然として自宅から一歩も出ることができずに不安を抱えている方々が多くおられます。そのような方々のために「こころの健康の維持のためのアドバイス」が配信されています。ぜひご一読ください。

日本赤十字社(情報配信):
*「【感染症流行期にこころの健康を保つために】シリーズの紹介」:
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.html
*「新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために」:
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200330_006139.html

さて、私は9月の初めに約7か月ぶりに関西に出張いたしました。週末に出かけましたが、ふだんは人々が行き交うJR東京駅は通常の半分ぐらいの出足で、新幹線乗客率も同様に少ない状態でした。三密回避は徹底されています。また先週から10か月ぶりに海外渡航をしています。成田・羽田両空港の国際便はほとんど動いていないためスケジュール調整が難しく、出入国する人々も極端に少ないため空港は通常業務ができない状態にあります。税関で待たされずに済みますが、お店が休業・閉店のため食事や買い物ができないのです。

さらに国によっては新型コロナ対策が異なります。そのため関係国の大使館や日本の外務省・法務省に問い合わせなければなりません。国によっては帰国前後にPCR検査が求められることがあります。滞在先の詳細な情報提示が要求されます。そして感染者への偏見や差別なども存在し、人間関係を悪くする要因にもなっているという話を聞きました。

外務省(海外安全ホームページ):
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

そのように不自由さに満ちた状況ではありますが、日本を含むアジア諸国内における移動の緩和は始まっています。10月1日から東京もGo To トラベルキャンペーンの対象となります。そして新型コロナに関する感染症上の位置づけの見直しが検討されています。ウイルスへの警戒心は必要なことですが、同時に乗り越え克服していくために、具体的な動きと、人々に希望を持つことを奨励することが大切だと感じました。ウイルスに関する理解も深まり、治療薬やワクチン開発が進展しているという明るいニュースがあることを同時に広く認識してもらいたいと思います。

「希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって、あなたがたを希望に満ち溢れさせてくださいますように。」(ローマ15:13)

聖書が示す「救い」の一つの意味は、わたしたちには常に「希望」があるということです。新型コロナのような疫病下に置かれても、神さまの恵みの内にあるなら希望は常に満ち溢れているのです。絶やすことなく希望の光を見上げて歩んでいきましょう。

主の恵み

2020年9月25日