SNS(Social Networking Service)における人々のつながり

SNSという用語はとても身近なものとなっています。その草創期に登場したのが日本発のSNS「mixi(ミクシィ:設立2004年)」でした。あれから16年の間に、Facebook・ Twitter・YouTube・Instagram・LINE・Snapchat・TikTokなどが登場し、その機能や特徴が多様化してきています。個人の意見や体験をシェアすることから始まり、今ではそれらがビジネスにリンクされ、企業広告・商品宣伝・イベント企画と集客などに利用されています。さらにこのコロナ禍で、教会の中でSNSを敬遠していた世代の方々が利用するようになり、独自のグループを形成する動きがみられています。アフターコロナの世界ではこのSNSがこれまでにも増してさまざまなサービスのプラットフォームになっていくことでしょう。

人々がSNSに惹かれる要因の一つは、「承認欲求(Esteem Needs)」が満たされるという点にあります。自分のことを他人から認めてもらいたい、価値ある存在として覚えてもらいたい、というものです。それは決してネガティブなものではなく、幼い子供から高齢者に至るまでみんなが持つ基本的な欲求の一つなのです。「SNSだと直接的な人間関係が苦手な人でも誰かとつながれる」「SNSだと自分で創作したものを載せて意見や評価をもらうことができる」「相対すると自分の意見を言えないが、SNS上だと文字・画像・動画にして表現できる」。いわゆる「シェア(分かち合う)できる喜び」を経験しているのです。新約聖書の時代のように、私たちもかつては手紙を交換することで、お互いを心に留め・つながり合うということをしてきましたが、その交流方法が大きく変化したのです。けれども変わらないのはつながり合うことの尊さです。

「人とは何者なのか、あなたが心に留めるとは。人の子とは何者なのか、あなたが顧みるとは。」(詩編8:5)

大切なことは、神様の御目は一人一人に注がれていることである、と聖書は伝えています。

さて、SNSは良いことばかりではありません。次のような課題が表面化しています。「オンライン上でのいじめや嫌がらせなどのハラスメント(中傷誹謗)」「情報流出によるプライバシーの侵害」「デマ(誤情報)拡散による混乱」「他人の評価を過度に気にするSNS依存症」などが指摘されています。ちょっとしたつぶやきや偏った正義感による発言で当事者を傷つけ、社会的糾弾の対象にし、自死にまで追い詰めることが起きています。残念ながらSNSは人間の善意だけで成り立っていません。それに関わる私たちは皆、罪人であり、安易に過ちを犯しうるものであることを注意深く知っておくべきです。嫉妬や怒りでなく恵みや励ましを。無責任な批判でなく建設的・創造的な議論やアイデアを分かち合う。そのようなつながりが本来求められており、実を結ぶことにつながると私たちは信じています。

日本聖書協会(JBS)そしてキリスト教視聴覚センター(AVACO)はさまざまなSNSを用いて、聖書事業と児童教育に関心のある方々(教会や個人)とつながりをもち、共に神さまのすばらしい働きのために力を合わせたいと願っています。

日本聖書協会Facebook
日本聖書協会 聖書普及募金Facebook
バイブルハウス南青山 Facebookページ
キリスト教視聴覚センターFacebookページ

日本聖書協会Twitter
JBSBibleVitamin 聖書の言葉は心のビタミン@日本聖書協会Twitter
日本聖書協会 募金部Twitter
バイブルハウス南青山Twitter
AVACO Twitter

日本聖書協会YouTubeチャンネル
キリスト教視聴覚センター・AVACOYouTubeチャンネル

同じ志を持つアジアや世界の仲間たちとつながり合うことによってはじめて可能となるプロジェクトがあります。彼らとつながり合うことによって新しい将来への可能性も開かれていきます。上記から皆様が関心のあるSNSに登録してください。「み言葉をすべての人に」というミッションを共に実現してきましょう。

主の恵み

2020年8月24日