2022年6月2日掲載記事「総主事室より」について

6月2日に日本聖書協会ウェブサイトに掲載したわたしの記事「総主事室より――沖縄本土復帰50年に思うこと」に関し、その後、関係諸方面からさまざまなご指摘をいただきました。

記事の中では、5月15日に沖縄本土復帰50年を迎えたのに際して、個人的な体験も交えて、沖縄の本土復帰50年の意味と課題について記しました。

記事に書きましたとおり、わたしの願いが、沖縄県民とともに「沖縄が常に平和の島であるように」ということであり、「今こそ、地に住む私たちに、主の平和を」という思いであることは言うまでもありません。

しかし、記事の一部文言が誤解を招く結果となりました。それはわたしが意図したことでは決してありませんでしたが、このことに関連して、個人・団体としてのキリスト者を含めて、沖縄に住む方々、沖縄の問題に関わっておられる方々が、不快な思いをされたとすれば、大変申し訳なく思います。

今回、わたしの記事が誤解を招いたことを深く反省し、当該記事は本日付でウェブサイトから削除することといたしました。

日本聖書協会は、聖書協会世界連盟(UBS)に属する団体として、2016年のUBS世界大会でUBSの使命、展望、価値を再確認した文書「フィラデルフィア宣言」に記されているとおり、「わたしたちは、イエスの足跡に従い、世界の諸問題に応え、困難を覚える人々に言葉と行いをもって手を差し伸べるとき、聖書が直接的な意義を持つと確信する」という理念を共有し、今後もこの理念の実現に向けて努力していく所存です。今回の経験も踏まえ、日本聖書協会から記事を発信するに際しては、その内容をあらかじめ精査し、聖書協会の理念に適うものであるよういっそう留意いたします。

2022年6月13日

日本聖書協会総主事 具志堅聖