
2017年6月
トゲフウチョウボク(イスラエル)
スモークサーモンの付け合せにされるケイパーは、この花のつぼみを酢漬けにしたもの。 雨季には枯れ、乾季に新芽を出す強靭な植物。岩場や石垣に根を張りトゲのある枝を垂らし花咲かせる。ケイパーは強壮剤と珍重される。「アーモンドの花は咲き、いなごは重荷を負い、アビヨナは実をつける。人は永遠の家へ去り、泣き手は町を巡る。」(コヘレト12・5)アビヨナがヘブル語でケイパーのこと。口語訳では、「その欲望は衰え」と訳され「ケイパーを強壮剤としても若返らない」という意味か。
撮影:横山 匡

横山 匡 プロフィール
1937年高知県に生まれる。53年キリスト教に入信。84年に1年間イスラエルに滞在し写真撮影に専念。92年フリーカメラマンとして独立。「横山フォトライブラリー」開設。聖書の舞台を中心に世界各地で取材活動を展開中。
著書
「イスラエルに見る聖書の世界」旧約編、新約編。
「トルコ・ギリシア聖書の世界」使徒行伝編。
「イスラエル花景色」 以上(ミルトス)。
「目で見る聖書の時代」月本昭男氏と共著。(日本キリスト教団出版局)。
「アダムの青春と魚」「海はワイン色」「遥かなるパン」池田裕氏と共著。
「新聖書植物図鑑」廣部千恵子氏と共著。 以上(教文館)
写真集「ガリラヤの春」「波濤を越えて」「荒野の果てに」 以上(小堀グラフィックス)
他多数。