2022年9月
ろ ば
アブラハムは愛する独り子イサクを、いけにえとして捧げるように神から告げられたとき、ろばに薪を載せ、イサクを連れて示された場所に出かけた。(創世記22・3)ろばは大切な財産として、しばしば聖書に登場する。荷物を運んだり人を乗せたりする家畜である。粗食に耐え、暑さに強く長命である。バラムとろばの物語は、神様のみ旨を伝える雌ろばとして登場する。(民数22・22~35)また、農業用としても役立てられている。(イザヤ30・24)主イエスは、エルサレムに入られる際、馬ではなくロバに乗ってこられた。(ゼカリヤ9・9)
撮影:横山 匡
横山 匡 プロフィール
1937年高知県に生まれる。53年キリスト教に入信。84年に1年間イスラエルに滞在し写真撮影に専念。92年フリーカメラマンとして独立。「横山フォトライブラリー」開設。聖書の舞台を中心に世界各地で取材活動を展開中。
著書
「イスラエルに見る聖書の世界」旧約編、新約編。
「トルコ・ギリシア聖書の世界」使徒行伝編。
「イスラエル花景色」 以上(ミルトス)。
「目で見る聖書の時代」月本昭男氏と共著。(日本キリスト教団出版局)。
「アダムの青春と魚」「海はワイン色」「遥かなるパン」池田裕氏と共著。
「新聖書植物図鑑」廣部千恵子氏と共著。 以上(教文館)
写真集「ガリラヤの春」「波濤を越えて」「荒野の果てに」 以上(小堀グラフィックス)
他多数。