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1987(昭和62)年9月15日、丸の内の東京会館にて「聖書 新共同訳」の奉献式が催された。1969(昭和44)年以来、18年の歳月をかけて翻訳の大事業は完成した。
1968(昭和43)年、聖書協会世界連盟(UBS)とローマ・カトリック教会の間で協議が成立し、プロテスタントとカトリックが同じ聖書を用いるための聖書翻訳の「標準原則」がまとめられ、世界各国で「共同訳」の翻訳が開始された。
我が国では、1970(昭和45)年、「共同訳聖書実行委員会」が組織され、現代日本を代表する聖書学者100余名が選出され、翻訳がスタートした。
1978(昭和53)年『新約聖書 共同訳』が完成したが、その後、翻訳方針が変更された。それまでは日本の99%の非キリスト者を対象に、教会や礼拝や典礼には用いない聖書として翻訳が進められていた。しかし、非キリスト者に聖書が受け入れられる最善の道は、キリスト者の祈りと働きにあると考えられ、教会での使用を念頭に置いた翻訳に変わったのである。翻訳には、延べ18年の歳月を要した。なお、その資金は初めて日本人の手によってまかなわれた。
こうして1987(昭和62)年9月5日、『聖書 新共同訳』が発刊された。すべてのキリスト者、否すべての日本人が、初めて同じ聖書を持つことができるようになったのである。この1987年は奇しくも、日本語の最初の聖書「ギュツラフ訳」から数えて150年、「文語訳」出版以後ちょうど100年目となる記念すべき年であり、感銘深い歴史的な年であった。
『聖書 新共同訳』は、共に住むすべての人へのみことばとして、21世紀へ向けた新しい時代の聖書である。
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