【開催報告】特別講演会「悲しみに寄り添う 死別と悲哀の心理学」

2026年10月12日(月)、上智大学2号館1701号会議室にて、同大学グリーフケア研究所主催、日本聖書協会後援で、ケルスティン・ラマー氏(ドイツ連邦軍チャプレン長、ミュンスター大学教員)による特別講演会「悲しみに寄り添う 死別と悲哀の心理学」が開催されました。

講演会は、グリーフケア研究所の葛西賢太教授の司会で、同研究所所長の竹内修一教授の挨拶をもって開始しました。

キューブラー・ロスら過去の悲哀研究者は、近親者の死別などによる悲しみが克服されるまでには決まった段階を経ていくという「段階モデル」を主張しました。これに対し、「段階モデル」はあまりに形式化しすぎており、悲哀に対する多様な反応を見誤るとして、ラマー氏は「課題モデル」を提示しました。

課題モデルは、T(死を理解することを助ける)、R(悲嘆反応がおこってよいようにする)、A(喪失の認識を言葉にする)、U(喪失後の生活への移行を支援する)、E(故人を思い出し、個人の話をすることを促す)、R(遺族特有の危険因子と資源を把握する)という悲しみを乗り越える支援をするための6つのステップです(頭文字を取るとTRAUER(悲しみ)というドイツ語になります)。

講演会の質疑では、近親者を亡くした方にどのように接すればよいかなど、講師と参加者の間で盛んなやり取りが交わされました。午後7:10の開催でしたが、120名ほど入る教室がほぼ満席の盛況な会となりました。