カンバーランド長老キリスト教会田園教会 2004年1月1日~2006年4月30日

カンバーランド長老キリスト教会田園教会通読会レポート

カンバーランド長老キリスト教会田園教会の方々が実施した「聖書通読」についてのレポートをお寄せいただきました。通読への感謝の証しと共に、リレー通読の具体的な読み方などが紹介されておりますので、今現在、また将来において「聖書リレー通読」をご検討中の方々にはとても参考になると思います。

聖書全巻リレー通読の報告

カンバーランド長老キリスト教会田園教会
2006年5月14日

期間:2004年1月1日~2006年4月30日(2年4ヶ月)
場所:カンバーランド長老キリスト教会田園教会
通読会の名称:聖書リレー通読
所要時間:約15~50分×210回(平均30分/回とすると計105時間)
参加人数:延べ35名
参加者層:中学生、青年、壮年、女性

プログラム、コマ割り表などについて

・1回の時間を30分を目安に、一人3~5分で区切って読み続ける方法で実施しました。
・毎回の記録をつける用紙を作成し、ファイルに収録しました。(写真参照)
・通読の進行具合がわかるように進度表を作成し教会内に掲示しました。(写真参照)

聖書リレー通読の進み具合がわかるように用意した進度表(左)と、毎回の内容を記録したファイル(上)

田園教会は1994年4月よりカンバーランド長老キリスト教会日本中会の伝道所として開設されました。開設10周年を迎えた2004年の記念行事を計画する際に、10年間を神さまのみ言葉に立って歩んできたキリストの教会ですから、特別なことをするよりもみ言葉に取り組むことをしようと、日本聖書協会において推奨されている聖書全巻リレー通読を行うことにいたしました。

ただ、私たちの教会は小さな群れですので、計100時間かかるとされる聖書全巻リレー通読を2、3回で終えることは難しいことでしたので、教会員の方々が集まることのできる日曜日の礼拝後と、木曜日の夜の祈祷会の時間を用いて少しずつ読んでいくことにいたしました。いつ読み終えることができるかは神さまだけがご存知の聖書全巻リレー通読を、2004年1月1日から始めたのでした。それはまるで、行く先を知らずに、み言葉を信じて出かけたアブラハムのようであったかもしれません。

具体的には1回の時間を30分とし、1人3~5分程度で区切るようにしてリレー通読を行いました。個人での聖書通読でも同じことですが、大切なことは続けることです。教会員の全員が参加できるわけではありませんし、個人の都合もその日その日によって変わってきますので、無理せずに集まれることのできる人たちで聖書通読のバトンを渡し続けました。ある時は教会学校が終わった後に教会に残っていた中学生が参加してくれた日もありました。2人、3人の僅かな人数で短く行った日もありました。そうして積み重ねた会の回数は計210回、参加してくださった方々の人数は延べ35名となりました。

2004年1月1日の新年礼拝に出席した全員で創世記1章を読むことから始まった聖書リレー通読は、2006年4月30日の礼拝に出席した全員でヨハネ黙示録21~22章を読むことで終えられました。結果として2年4ヶ月もの長期間を要しましたので、厳密には10周年記念行事とは呼べないかもしれませんが、私たちにとってこの聖書全巻リレー通読の旅は、思いがけない場所へと導かれたのでした。聖書リレー通読を始めた2004年は、田園教会においてそれまで相談を積み重ねてきた会堂の増改築について実際的な計画を始めた年でもありました。その計画は小さな教会にとっては簡単なことではなく、実施に至るまでに様々な問題や課題がありましたが、主の導きによって実現に至り、この年の6月に工事が完成することになっています。私たちにとっては本当に不思議な神さまの業であり、そのみ業を聖書リレー通読を行いながら見届けることができたことは、それこそが神さまのご計画であったのでしょう。アブラハムの旅の目的が約束の地へ辿り着くことで終わるものではなく、約束の地で神と共に生きることにこそ、旅する神の民の存在があります。これからも「神の言葉とイエスの証しのゆえに」(黙示録1章9節)この時代に立ち続けるキリストの教会であり続けたいと願います。私たちの主である神さまへの感謝をもってご報告いたします。

(文責:田園教会牧師居垣裕芳)